鍼灸と腰痛、鍼灸と自律神経に関する様々な症状

 

鍼灸師 濱野英太郎

第七回:東洋医学的鍼灸と花粉症

 

今回は、花粉症についてです。

日本では春先のスギ花粉アレルギーが多いですが、イギリスでは、ヘイフィーバーといって夏の時期の芝草アレルギーが多いですね。

症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりや目の痒み、涙目などがあります。

花粉症は、季節性アレルギー鼻炎とも呼ばれています。花粉症を簡単に言えば、過剰な免疫機能が起こすアレルギー反応という事になります。

花粉症の隠れた原因は、豊かな食生活、ストレス、生活習慣の乱れ、運動不足、化学物質、車の排気ガスなどの生活環境があるようです。

症状を緩和させる為、病院では抗ヒスタミン薬やステロイド薬などが処方されます。

でも同じ環境に生活しているのに、アレルギー反応が出る人と出ない人がいるのはなぜでしょう?

 

直接の原因はスギ花粉や芝草などですが、その人の生まれ持った体質であったり、生活環境の変化やストレスなどでアレルギー症状が出るようになったと考えられます。

よって、過剰な免疫反応を抑えて、根本的治療するには、体質そのものを改善していく事が必要になってくるでしょう。

「気」のバランスを整え、滞りを解消し、その循環を良くする鍼灸治療は、体質改善にとても有効です。
 

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ちなみに自己免疫疾患であるバセドウ病や甲状腺低下症の橋本病、関節リュウマチ、一型糖尿病なども西洋医学と併用して、全身の生命力を高める鍼灸を施すと、投薬の減量や疾病にともなう諸症状の改善に効果があると言われています。


東洋医学的では、鼻に関係する「金(きん)」のカテゴリーに入る「肺」、また、目に関係する「木(もく)」のカテゴリーに入る「肝」、そして水の働きに関係が深い「水(すい)のエネルギー」の「腎」の臓に注目してゆきます。

 

東洋医学的な鍼灸治療では、「肺経」、「肝経」、「腎経」そして顔面や目の周りを通る「胃経」、「膀胱経」など使って目や鼻の周りの気血の滞りを上手くめぐらして辛い症状を治療してゆきます。
 


症状を和らげるツボは、鼻の横にある「迎香」というツボ。髪の生え際から鼻のつけ根の線に並ぶ「しん会」、「印堂」などを使います。また、目の下の「承泣」、「四白」などが良く使われます。

 


東洋医学は「未病を治す」(ひどい病気になる前に、軽いうちに体を整え、その芽を摘む)と言われています。

毎年、症状がでる2、3ケ月前より治療を始められる事をお勧めしています。

 

次回はうつ病について書きたいと思います。