鍼灸と腰痛、鍼灸と自律神経に関する様々な症状

 

鍼灸師 濱野英太郎

6:東洋医学的な鍼灸とコンピューターワークによって起こる様々な症状

 

クリニックに来院される患者さんも、今回のテーマにある症状でよく来院されます。ではどんな症状があるか見てみましょう。

まず、視神経に過度に負担をかける事によって起こる眼精疲労、赤目、ドライアイ。またひどくなると常に視野の中に虫が飛んでいるように感じる飛蚊症なども有ります。

また、同じ姿勢を長時間する事によって血行不良により首の痛み、肩こり、腕のしびれ、頭痛、腰背部痛などが起こってきます。 

 

そして、マウスやキーボードを多用することによる指や手首の腱鞘炎、ばね指、肘関節の痛み、それからいわゆる四十肩、五十肩などが症状として現れます。 

 

ちなみに四十肩、五十肩は、年齢による代謝の低下やストレス増加による血流障害による事が多いですね。ひどくなると腱の断裂や関節内の石灰沈着によって全く肩が動かせない、いわゆるフローズンショルダーになります。 

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東洋医学的に考えると、一日中コンピューター画面を見ている事で、生命エネルギーである「気」そして栄養を運ぶ「血(けつ)」は、体の上部に偏って滞って来ます。また下部はじっとして動かないので「気」の働きは弱くなり、だんだん冷えて固くなってきます。 


これの状態を『上実下虛』と言います。身体上部に「気」が偏った状態です。日本でも昔から、「頭に血がのぼる」とか、「気が上がる」と言われるように、この状態が続くとあまり健康にはよくありません。頭は涼しく、足は温かいのが昔から健康にいいと言われています。いわゆる『頭寒足熱(づかんそくねつ』ですね。

東洋医学的に分類すると、目を酷使すると「木=肝のエネルギー」や「火=心のエネルギー」に影響し、座り続けると「土=脾のエネルギー」要素に影響を与えます。 

 

東洋医学的な鍼灸では、身体の上部、中部、下部のバランス、そして前後のバランスを「気」の流れるルートである経絡を利用して整えてゆきます。 

 

治療では、足から腿の内側を通って身体の脇そして肋骨に至る「肝経」とそれに関係する手から腕を通って胸に至る「肺経」、そして腕や指に通る「大腸経」などの「経絡」に注目して使ってゆきます。

よく使われる経絡(ツボ)としては、眼精疲労に後頭部下部の「風池(ふうち)」。首の後ろの緊急を取る「天柱(てんちゅう)」。上がった「気」を下げる頭の天辺にある「百会(ひゃくえ)」また、肘の少し下にある「手三里(てさんり」、人差し指と親指の付け根にある「合谷(ごうこく)」など。 

 

日頃より、身体の姿勢や傾きの癖、手の位置、椅子の高さなど、こまめに気を付けて、軽いストレッチや関節を緩める体操を取り入れましょう。上記のツボを指圧するのも効果的です。 

 

症状は軽いうちの方が治りやすいので、なるべく早めに治療にはいらっしゃると良いですね。

 


次回は、花粉症について書きたいと思います。